World Trip

Siem Reap, Cambodia

SiemReap, Cambodia
18~25.07.2013

遡るは3年前。
初めての海外旅行で訪れたカンボジア。
再訪です。
3年前の僕と、いまの僕との変化を。そしてこの街と国の変化を感じに。

タイはバンコクからバスに乗り、陸路国境越え。
カンボジアに入ってからの景色に、深い郷愁を感じ。
あの灼熱の日々が蘇りに蘇り。
なんだか泣きそうになる始末。
夜シェムリアップに到着し、トゥクトゥクに乗って安宿へ向かう途中にはつい叫んでしまう始末。
しかし!
この街の中心は、3年前とはあまりにも変わり果てていました。
ナイト・マーケットなんて、パブ・ストリートなんて、前来た時はなかったし、前ローカルなマーケットがあった場所にはホテルが建ってたし、地雷で手足を失った人たちも、全然街にいないし、道も綺麗になってしまってもう…。
前の方が好きだった!…なんてのはただのツーリストのワガママでしかなく。
ここに住む人たちの暮らしにヨソ者がガタガタ言うのは筋違い。
変わった変わったとぶつぶつ言いつつも、やっぱり変わってないこともありました。
それは、人。
楽しそうなカンボジア人たち。インドの人たちも、なんでそんなに?ってくらい楽しそうだったけど、カンボジアの人たちも負けてない。楽しそうなんです。
こんなに素晴らしいことはないと思う。
日々、誰だってつらいことや苦しいことはあるもの。でもそれを受け入れて、そして笑えるエネルギーとは。
カンボジアにはとても暗い過去がある。
ポル・ポト率いるクメール・ルージュによって、カンボジア総人口800万人のうち300万人が虐殺されたのは、つい最近の1970年代。
3年前に仲良くなったトゥクトゥク・ドライバーのクロウチは、父も祖父もポル・ポトに殺されたと言っていた。
じゃあ、カラ元気か?というと、そうは見えない。
ただ、先の見えない今を、生きている。
楽しんで、生きている。
そう強く感じるのは、僕の気のせいじゃないと思う。
さて、我々日本人はどうだろうか。
きっとここに住んでいる人たちより、僕らは楽しいことをたくさん知ってるだろう。便利さも知っているだろう。でも、彼らのように楽しんで生きていると、果たして言えるのだろうか。
そんなことを思ってしまった。
僕は、もっともっと楽しんで生きたい。周りの人たちまで楽しくなってしまうような、そんな人間になれたらいいな、と強く思う。

かく言う僕はどうだろう。
きっと変化した。
この街の変化に比べたら、なんてことないかもしれないけど。
前よりもこの国の人たちのことをもっと見たい、と思えるようになった。
前よりも深く呼吸できるようになった。
前よりも日に焼けて、ヒゲも少し濃くなって、痩せた。
たったそれだけ?笑
それだけじゃないはず。
まあ、そんなに簡単に言葉にできないこともある。

とにかく僕は、再びこの国に、この街に来ることができて、本当によかった。

そうそう、Twitterに書いたとおり、友人のトゥクトゥク・ドライバークロウチには会うこと叶わず、だった。
写真片手に随分探した。
かつての知り合いに会うことはでき、少しの情報を入手した。
彼が言うには、2年以上前から見ていない、とのことだった。
今はドライバーはやめて、この街を出たのだと思う、とも言っていた。
どうかクロウチが、今も綺麗な奥さんといっしょに、元気で暮らしていますよう。

今回訪れた場所はこちら。

・アンコール・ワット
・アンコール・トム(バイヨン)
・タプローム
・ベンメリア
・プレア・ビフィア
・トンレサップ
・キリング・フィールド
次回はカンボジアの首都プノンペンに移動し、
暗い過去に踏み込んでみようと思います。