World Trip

Brussels, Belgium

Brussels, Belgium
24~25.05.2013

アムステルダムからバスで3時間くらい。
ベルギーはブリュッセルにやってきました。

正直なところ、ベルギーについては何ひとつ調べていなかった僕。
知っているのは、ビールと、ワッフルと、小便小僧くらい。
今回ここに来たのは何故かというと、人の縁オンリーです。
モロッコで仲良くなった料理人の友人のダンサーが、
ここブリュッセルで公演中とのことで。
どうやらかなり大きなアートのイベントらしく。
「女の子のダンサーが全裸で全身黒塗りで踊るらしい」
との情報だけでやってきたわけです。
だってそれ見たいでしょ。

それでいざブリュッセルに来てみたら、ついでに、と言っては失礼だけど、街をあげての3daysジャズ・フェスティバルなんかもやってて、ライブを見ながらダラダラ街を歩けて良かったです。
特に好きだったのはイギリスのNeil Trio Cowleyってバンド。いいダイナミクス持ってた。オーストリア、ドイツに続き、常に音楽の刺激を与えてくれるヨーロッパには本当に感謝。
そして、ブリュッセルの街並みはって言うと、綺麗でしたよ。
まあ、綺麗な街並み見ても、「へぇ~」くらいにしか思わなくなっちゃいましたけどね。長旅のよくないところですね。非日常の旅が、日常になっちゃったもんだから、どうにもこうにも。汚い街の方が僕は好きみたいです。
でもね、よかったですよブリュッセル。こういうところが好きな人はたくさんいるだろうなと思いました。
ワッフルうまかったし。長期旅行者的にも安い中華料理屋があったおかげであんまりお金使わずにすんでよかったしね。
で。見てきましたよ小便小僧。
思ったより小便の勢いがありました。くらいの感想しかないです。
世界三大ガッカリのひとつに数えられてるだけのことあって、15秒見たら飽きちゃいました。
ツイッターで、ブリュッセルのオススメ場所を教えてくれる人がいて、楽器の博物館にも行ってきました。
ここがね、とてもよかった。楽器の博物館ってだけあって、飾られてる楽器の音が聞ける機会をデフォルトで貸してくれてですね。とにかく様々な、世界中の楽器がありました。日本のももちろん。
それで、たくさんの楽器を見ながら思ったのは、なんというか、楽器って今、その楽器の名前が付けられて「定まってしまってる」感じがあるじゃないですか。ギターならギター。ピアノならピアノ。細かい区分けはあっても、ほぼ区分けられ終わってしまってるでしょ。でも、楽器なんて、自分の好きな音が出ればなんだっていいんですよね。それを教えてくれましたよ。なんだこりゃ、ってのばっかりで。なんでもいいんだなあ、って。ギターからギターの音なんかしなくたっていいじゃん、と。
日本帰ったらなんか面白い楽器作ってみようと思いました。

そして、ついに今回のブリュッセル・メイン・イベント。
友達の友達のダンサーが所属する、「Marcelo Evelin/Demolition Inc.」を見に行ったわけです。
ホントに全員全裸で全身黒塗りでしたよ。生き物感がすごかった。粘菌、って感じ。
漫画版「風の谷のナウシカ」(全7巻)で粘菌についてのくだりがありますけど、あんな感じ。
喰い、喰われ、守り、守られ。
でも、そういう込められているであろうテーマがあったとして、それについて考えちゃったりするんだけど、テーマなんかどうでもいいだろ、と思ったりもして。テーマがわかっちゃったらつまんないもんなあ、と。わかっちゃうなんて、本当につまらないことです。わからないことのほうが100倍楽しい。作者の意図はわからないけど、とにかく闇にうごめく黒い生き物たちの集合体が、とても楽しませてくれました。
ヒトミちゃん、ありがとね。本当におつかれさま。思う存分日本でラーメン喰ってくれ!

さて、そんなわけで。
この舞台を見終わった僕は、
夜行バスでロンドンへ。