World Trip

Trinidad, Cuba

Trinidad, Cuba
22~25.11.2012

街並みが世界遺産、
キューバの街、Trinidad(トリニダー)。

第一話
「ここはキューバ、すんなり到着するわけなかった。」

ハバナからトリニダーへはバスが便利なのだが、バスステーションが遠いので、人数を集めてタクシーで。
バスだと5時間かかり、ひとり25CUC(25USD)。
タクシーだと3時間半、6人割でひとり15CUC(15USD)。
このように時間も料金もお得なのだ。
そんなわけで順調に出発したTAXI、ハイウェイの途中でまさかのストップ。
どうやら運転手がオイルを入れ忘れたよう。
エンジンが微妙に焼けついたみたいな雰囲気。
(何しろ車が古いし4ストのオイルも減るのだろう。僕のバイクもそうだった。)
運転手が面倒そうにオイルを求めて車を止めるも、不振。
1時間以上たってやっとどこかのやさしい人がオイルを分けてくれることになったものの、そのやさしい人の車をタクシーで牽引してその人の家まで行くことに。つまり、遠回りってこと。
(ちなみに以上の出来事は、一切説明はなし。)
この時点ですでに3時間半は過ぎていた。
しかしながら正直、僕ら乗客は楽しんでいた。
「さすがキューバ」ってなもんで、逆に盛り上がっていた。
怪我したでも金盗まれたでもないしね。
でも、このまま終わらすのはつまらない。
トリニダーに着いたらちょっくら運転手のキューバ人に値段交渉がてら、文句のひとつでも言ってみよう。
第2話に続く。

第2話
「海外初!外国人との大喧嘩。」

結果7時間かかり、トリニダーに到着。
ひどい座席だったこともあり、みんなはかなり疲労困憊。
さてそれでは、と、みんなに「今からちょっともめてみます」宣言。
途中タクシーの中で、スペイン語でどうやって文句を言うか、非常に冷静な頭で色々考えてはメモっておいたのだ。
まず最初に僕は言った。
「Yo no puedo pagar. no necesito pagar.」
(払うことはできない。払う必要がない。)
もちろんこれは本気ではなく、交渉の前段階として、まずふっかけてみようっていう算段だ。
結果的に15×6=90が、70にでも80にでもなればラッキーだなっていうアレで。
そしたら運転手激昂。
僕はちょっとわくわくしながらも冷静に説明しようと、例のメモ帳を見ろと言うも、見ない運転手。
だってお前、考えてみろ。
交通渋滞とか事故で遅れるならわかるが、オイル入れ忘れたのはお前のミスだろ。
3時間半で着くって言うから乗ったんだぜ?と言う。
「olvidar」(忘れる)という単語をこれを調べるので覚えた。
よい勉強になってる。
でもNoとしか言わず、話にならない運転手。
気付くとトリニダーの住民が野次馬に出てきた。
あれ、こんな大事にするつもりなかったんだけどな。
でもここまで来たら警察ギリギリまでやってみよう。
ということで頑張ったんだけど、平行線。
英語の喋れる人が来てくれて、いっしょに運転手に話すも、聞く耳持たず。
聞く耳持たずってのはアレね、無敵ね。
「90CUCは悪い金額じゃないし、キューバはそういう国だと諦めるしかない」
と、親切な観光客のイギリス人も慰めてくれる。
頃合いだな、ということで諦めた。
こう言っちゃなんだけど、正直楽しかったです。
(その後、街で色んな人に「大変だったな」と話しかけられたりもした笑)
運転手に90CUC渡すと、「お前は狂ってる」と捨て台詞を言われ、
やっぱり冷静な頭の僕はちゃんとスペイン語で「お前もな」と言って、無事終戦。

第3話
「洞窟のディスコとカメラ盗難事件。」

洞窟のディスコがあるっていうんで、同じ宿で仲良くなったみんなで夜道を歩いて行った。
そしたらその一人がビックリするほど酔っ払って、女の子を口説き、いい感じになり、一発やるって言うんで、僕らは踊り疲れてたし先に帰った。
朝方その人は帰ってきた。
「一発やったか」と聞くと、「キューバファックだよ」と言う。
どうしたのか聞くと、「カメラと財布の中の金を盗まれた」と言う。
詳しく聞くと、「ディスコで酔っ払いすぎて寝て、気付いたらなくなってた」と。
「そりゃあんたが悪い。」
宿のみんながその言葉を飲み込んだのが、わかった。

番外編
「三日三晩ランゴスタ(ロブスター)」

トリニダーでは毎日ランゴスタを食べました。
うまいの安いのでっかいの。
さあ次回はマチュピチュだマチュピチュ!
ペルーに行くぞ!