World Trip

Villazón, Bolivia

Villazon, Bolivia
08~09.01.2013

アルゼンチンは南パタゴニアから、
北はボリビアとの国境の街まで、
ふらりバスの旅。

El Calafate→Salta
60時間
Salta→La Quiaca
8時間

計68時間

休憩は各地のバスターミナルで各5分のみ。
それ以外はノンストップ。

今回は写真が少ない分、備忘録も兼ねて長文です。

まずは手帳に書いたバス旅メモ、
そのままここに写してみます。

1/5

12:00 エル・カラファテからサルタへ向け出発。まずは中継地のリオ・ガジェゴスへ。さっそく隣のガキが吐いた。なにこれ。
16:00 リオ・ガジェゴス着。チキンのサンドイッチを食べる。45ペソ。チキンが床に落ちた。拭いて食べた。
20:15 サルタへ向け発。添乗員感じ悪い。靴を脱ぐなと言われた。まだくさくねえよ。
21:10 質素な夕食。プリンゲキマズ。
22:40 質素な枕が配られる。ためしに寝てみることにする。
23:25 眠れずカーテンを開けると不思議な街。

1/6

6:00 すばらしい朝日。意外とよく寝れた。
8:00 朝飯というか朝菓子with紅茶。
12:20 ラウソンにつく。ちょっと外に出てストレッチをする。
13:10 トレレウにつく。5分休憩。メシの予感。
14:00 サンドイッチの昼食がいちじるしくマズい。でも空腹ゆえ喰える。
14:30 プエルトマドリン着。通路はさんで隣のかわいこちゃん降りる。ペンギン見に行くのかな。
17:50 サンアントニオ着。とんでもない砂ぼこりの街。
18:40 朝食と同じメニューが出た。
18:50 ビンゴが始まる。なんだそりゃ。スペイン語の数字の勉強になる。あとひとつだったのに。
21:00 リオコロラド着。Wi-Fiあり。
21:40 夕食!今日はなかなかうまかったぞ。
23:50 映画がおもしろかった。オフラインwikiすごい。タイトルは96時間だった。
24:10 就寝のつもり。
24:50 サンタローサラパンパ着。Wi-Fiなし。

1/7

6:00 すごい、朝日だった…。
8:00 昨日より少しましな朝食だが菓子。
8:40 明らかに映画館で盗撮されたピクサーの映画が始まる。いいのか。
10:00 コルドバ着。都会。
12:50 昼食。うまそう!感じ悪かった添乗員と話し込む。空手やってて、子供は5人ほしいと言ってた。いいやつ。
16:20 サンティアゴ・デ・エステロス着。やたら寝ちゃった。
18:00 オヤツ。
19:00 トゥクマン着。何やら騒がしいと思ったら、バス内で盗難騒動。僕は何もしてないよ。警察が来てTiene todo?と聞く。僕は答えた。Tengo todo.疑われない人相でよかった。たのしかった。
21:10 メシ。あとふたつパンがあれば満足できた。コロンビアーナって映画おもしろかった。もうすぐバスの旅が終わる。
23:00 サルタ着かと思いきやよくわからん場所。Wi-Fiあり。ドキドキ。
24:00 サルタ着。Wi-Fiなし。ラキアカ行のバス発見。24:30発。

1/8

0:30 宿探すのめんどうだしラキアカ行きに乗っちゃう。バスの旅は終わらなかった。さっきのバスより背もたれ倒れる。隣に気難しそうな女。
6:10 ものすごい朝陽。腰が痛い。
7:20 ラキアカ着!

しんどいながらも、たくさん考え事もでき、
良い時間だった。
ビバ、バス旅!
南米のバスは座席が快適とはいえ68時間は長い。
アルゼンチンでかし。
機会があれば是非、
僕の大記録、68時間を抜いてください。
そんなわけで朝陽さすラキアカの街を
テクテク歩いてボリビア国境へ。
バックパッカーがたくさん並んでるけど日本人は僕だけ。
少しうれしいね。
特に問題なくイミグレを越えてボリビア入国。
ビジャソン(Villazon)という街。
(あとからアルゼンチン人に聞いたんだけど
標高3300mだって。)

まずはボリビアの通貨「ボリビアーノ」に両替。
1アルゼンチン・ペソが探した限りの最良レートで0.95ボリ。
通常レート1.4なのにな。
流石インフレの国アルゼンチン。
お金が紙屑並みとはこのことなのでしょう。

さあ、宿探し。
しかし宿が全然ない。
やっとの思いで見つけても満室。
フリーWi-Fiがどこにもないからネットで探すこともできない。
それでもひたすら(1時間ほど)歩いてやっと宿を見つける。
60ボリで個室温水シャワートイレ朝食付きWi-Fiなし。
日本円で760円。
もう探す気力なくてここに決める。
ちなみに「El Cortijo Residencial」って宿。
住所は20 de Mayo 338。

久しぶりのシャワー!
全てを念入りに洗う。
そして荷物整理。
メシ!
セントロの地元民がたくさんいるメシ屋へ。
鳥肉のサンドイッチを頼む。
でも飢えた僕には足りない。
となりの老人が食べてるスープがうまそうだったの
でそれも追加。
合わせて25ボリ。318円。

腹ごなしに街を歩いているとinfoの文字を見つける。
地図をもらう。
地図は素晴らしいです。

地図に従い駅へウユニ行き列車の切符を買いに行く。
うまいこと明日15時半発で列車があるとのこと。
でもファーストクラス的な高いチケットしかないとのこと。
(駅員がそこだけ英語でFirst Classって言った)
168ボリ。2140円。
しゃーない。それで行こう。
しかし所持金が足りず。
銀行の場所を聞き、銀行へ。
500ボリおろす。
ラッキー、このATM、USDもおろせる。
(アルゼンチンとチリでは全くおろせなかった。USDがあるといろんなタイミングで便利なのです。)
円安ドル高傾向なので
今のうちにドルをたくさんおろしておく。
賢いでしょ?
そして駅に行くと、
駅は、閉まっていた。
帰り道、洗濯粉石鹸を買い、

たまった洗濯物をやっつける。
手で洗うのにもすっかり慣れた。
それにしてもいい天気だ!
空がやたら青い!(標高が高いからでした)

万を時して、さっき街歩きついでに見つけた
Wi-Fiのあるネット屋へ。
(Wi-Fiあるネット屋は街でここだけだった。ありえん!)
1時間3ボリ。38円。
Twitterで無事を報告。などなど。

しっかし、言っちゃうけど、
このヴィジャソンて街は、
人もメシも印象悪い!
ひたすら用心深いというか、壁が高いというか。
嫌悪感むき出しで接してこられる。
きらいだっ!
かろうじて宿のおばさんひとりと(もうひとりは感じ悪い)仲良くできてるのと、
洗濯物がよく乾いたのが救い。
あとネット屋でドラゴンボールのスペイン語版見れたのも良かったとはいえ。
旅してて初の、二度と来たくない街になりそうだ…。

暗くなった街を夕飯を食いに歩く。
なんだか風邪っぽいぞ。
チクショー。
砂ぼこりが目にしみるぜ。
地図に書いてあったオススメレストランは
まずい上に店員の態度も最悪の上のチップ要求。
15ボリ(チップなし)投げつけて
昼に食べたスープをまた食べに行く。
すると酔っ払った間抜けそうな男性客に
中国人を馬鹿にする時に
こっちの人がよく使う
「チャンチョン」って言葉を
執拗に言われる。
たまりかねて言う。
タ「おれは日本人だ。」
客「おなじだろ。」
タ「ちがう。お前とベネズエラ人は同じか。」
客「ちがう。」
タ「気をつけろ馬鹿。」
というやり取りをして、
早々に店を出る。
いつもならスルーするどうってことない内容に

僕はピリピリしてしまっている。
なんだか今夜は荒んでるぜ、俺。
夜道は暗い。
なんとなく僕を見る人の目も含め
直感的に危ない気がして、
そそくさと宿へ戻る。
銃声らしき音が街に4発響く。
銃声じゃないよね。
怖いし嫌いだぜ、ビジャソン。
(後日聞いた話、やっぱり治安悪いみたい)

でも水分をよく取って
よく眠った次の日、
風邪っぽい熱っぽさと
節々の痛みはなくなった。
宿で朝食を取り、駅へ。
無事ウユニ行きの切符を買う。

少し気を取り直した僕は、
嫌いな街の人とも
片言でもいいから
たくさん会話をしてみる。
屋台でメシを食べてみる。
「これなんていうの?」って聞いてみる。
「書いてくれ」ってメモ帳とペン渡す。
「写真撮らせてくれ」って言ってみる。
子どもと遊んでみる。

たったそれだけのことで、
嫌いだったビジャソンを
好きになったりしてくるんだから、
不思議なもんです。

いいことは続く。
宿代60ボリのはずが
50ボリにしてくれるわ、
僕の列車の時間に合わせて
チェックアウトを15時にしてくれるわ。
僕の手を握ってFeliz viage
(幸せな旅を)と言ってくれた
宿の音楽好きなおじいさん。
涙出そうにうれしかった。

本当に自分次第なんだな、
と思うのです。
自分から距離を狭めるが吉なんだな、と。
簡単に言えば、
気分次第ってこと!

次回は日本でも話題らしい?
ウユニ塩湖のやばい写真を
存分にお届けできるはず。

乞うご期待!