World Trip

Belém, Brasil

Belém, Brasil
16~17.02.2013

サルヴァドールから36時間、
大河アマゾン川の終着点、ベレン。

アマゾン川、でかい。
イメージ通りの、あの色。
なんというか、感じちゃう風景。
写真だと、でかいものが小さく見えるから悔しい。
ともあれ、噂に聞いてたピラニアの天ぷらを食べに
早速市場へ行くも、滞在した2日間はどこにもなく。
悔しかった。
このあとのマナウスでリベンジしたる。

でも、名前のわからない白身魚のフライと
アサイーのジュース、うまかった!
両日の朝、同じの食べたくらいうまかった。
ちなみに、「アサイー」はアマゾンでよく取れる果実。
栄養価が非常に高い。
アサイー果実100g中に含まれるポリフェノールは約4.5gで、
ココアの約4.5倍、ブルーベリーの約18倍
ともいわれている。
鉄分はレバーの約3倍で、
食物繊維やカルシウムも豊富っていう。
それを絞ったままの液体に砂糖をいくらか入れて飲む!
ただでさえ、元気人間なのに、
もっと元気になっちまうぜ。
へっへっへ。

そうそう、面白いもので、
南極で一緒だった遠藤くんと、
宿で偶然再会したのだ。
最近こういうことが増えてきてるのは、
旅が長くなってきたってことなのかなあ。
その後の旅の話をしながら
エミリオ・ゴエルジ博物館と、
ナザレ大聖堂に行く。
博物館は有名なアマゾンの研究施設でもある。
興味深かった。
というか、植物がでかい!
どうなってんだ。
恐竜の時代に来たみたいだ。
もっと見たい!
アマゾン・ツアーに行かなきゃだ。
マナウス1泊予定だったけど、2、3泊はしなきゃかもだ。
こうしてあとが詰まっていくことになるのだ。

ベレンの街で、それ以外したことといえば、
いろんなところで買い食い、散歩、
アマゾン川眺め、などなど。
実にまったりとしてたんだけど、2日目、事件が起きた。

サルヴァドールからたまたまルートが同じ女の子が、
強盗にあったのだ。
しかも俺がいっしょにいるときに。

結果として無事だったので、その経緯を。

昼食をとり、満腹の僕らは、
アマゾン川沿いで釣りをしてる少年たちを見ていた。
あまりにほのぼのな空気の中、彼らの写真を撮ったり、
話しかけてみたり。
そんなやり取りの中、彼女が近くの階段に腰をおろすと、
ゆっくりとおじさんが近づいてきた。
俺は近くにいたんだけど、その時は、
おじさんが「俺の写真も撮ってくれ」とか、
彼女に言ってるんだろうって思うくらいだった。
それくらいほのぼのしてた。
おじさん、どうやらその子のカバンのポケットの
カメラを出して欲しいみたい。
カメラが入ってるポケットをつかんで離さない。
「あれ?」って思う。「なんか変だぞ」と。
そしたらその子が顔真っ赤にして、

「怖い怖い怖い!」って叫ぶ。
その段階でやっと気付いた。
そのおじさん、包丁持ってるの。
汚ったない、サビサビの包丁。
とっさのことで、それまでのほのぼの空気から
全然抜け出せなくて、俺は呆然としてしまって。
いかんいかん、と思い彼女の方へ歩いて行くと、
周りの視線が気になったのか、よたよたとおじさん退散。

被害はなし!
いやあ、よかったよ。

周りにいた釣りしてる少年たちも、
近くに座ってたおじさん方も、
完全に見て見ぬ振りを決め込んでたことには驚いたけど、
まあそんなものなのかもね。
現に俺もちっとも助けてあげられなかったわけで。
ああいうとっさの瞬間、どうしたらいいのか。
彼女が無事だったから言えるけど、いい予行演習になった。

さあて、次の街に行こう。
街というか、アマゾンへ。