Kuala Lumpur, Malaysia
Kuala Lumpur, Malaysia
05~06.09.2013
34カ国目マレーシア。
首都クアラルンプールにやってきた。
今回クアラルンプールの滞在時間は、たったの20時間。
スーパー弾丸移動である。弾丸移動といえば、忙しいとか疲れるとか旅人の皆さんの中でも否定されがちな選択肢なのだが、そんな弾丸移動にも楽しみ方はある。
「目的をひとつに絞る」
これだ。たったひとつのことしかしない。これは何でもいいと思う。有名な何かを見に行くでも何でもいいが、それ以外の選択肢を潔く捨ててしまうことか肝要。
それでは、今回僕は、マレーシアの首都クアラルンプールくんだりで、24時間何をすることにしたのか。
「食い倒れ」である。
旅の写真を見てくれた方はお気付きだと思うが、僕は、旅に出て著しく痩せた。どれだけ食べても太れないのだ。こういうことを言うと女性を敵にまわすぞだのなんだの言われるが、事実なのだからしょうがない。
しかし、そんな僕も、「食い倒れ」てみたらどうだろう。少しは太れるかもしれない。まあ、僕は痩せたままでいいんだけど、「まるで骨」とか、「キモい」とか言われたら、やっぱり少しは切ないのだ。
というわけで、宿の場所は中華街近辺に設定。ぬかりなし。
いざ、食い倒れ、スタート!
5日24時
宿の近くを歩くも、店はほとんど閉まっていた。
小さな屋台で売っていたハンバーガーを食す。
歯を磨いて暗くて臭いドミトリーで眠る。
6日09時
起床し、まずは郵便局へ。絵葉書を出す。余談だが、旅先から妻に出した絵ハガキは70枚を超えたようだ。
11時
中華街近くの見た目ローカルっぽい店に入る。チキン・ライスwithスープをいただく。思ったよりボリュームあり。この時点で満腹感あり。食い倒れ企画の雲行きは、はやくも怪しくなってきていた。
11時半
中華街の中の屋台で、きなこ餅的なモチモチのお菓子を購入。これまた結構なボリューム。ひとりで食べる量ではないように思う。しかし、うまい。甘いものは別腹って言うし、すでにもう食えないと脳は言っているが、意地でも食べる。別腹の意味を履き違えていることは自覚している。
12時
でかい肉まんを見つける。言うまでもないが、すでに満腹。しかし、食い倒れるとか言っておいてここで終わらせるわけにはいかない。購入。おもむろにかぶりつく。満腹中枢が悲鳴を上げている。でもうまい。でもつらい。いったん宿に帰ることに。
13時半~15時
宮崎駿監督引退記者会見がニコ生で始まる。1時間半、ばっちり見させていただいた。ウルウルしてしまった。感動しました。そして、感動したら少し腹も落ち着いた。食い倒れシンガーソングライターはゆくのだ。
15時15分
インターネットで調べたところ、勝記という店の「クレイポッド・パール・ヌードル」がうまいとの情報を発見。サイズはS,M,Lの3種類。当然Sサイズを注文。しかし、隣の客がふたりでSサイズをひとつ頼んでいるのを見てしまった。雲行きはすでに雷雨の様相。案の定、でかいのが来やがった。でも、僕はメシを残すということだけはしない主義。綺麗に平らげた。そして、限界は訪れた。
16時
限界を感じながらも、もう一度、別腹に頼ろうと、これまた中華街では有名らしいココナッツ・パイを食す。もうどうしようもできない。
撃沈。
17時
20時間滞在とは言ったが、空港には早めに入るに越したことはない。そもそも、もう夜まで何も食べる気にはなるまい。ということでクアラルンプール国際空港LCCTへ。バリでいっしょにダイビングをする友達と合流。彼女は空腹とのことだった。僕は満腹だった。しかし、気付いたら、チャーハンを頼んでいた。スラムダンクの赤木キャプテンが海南戦でそうだったように、精神が肉体を凌駕し始めていたのだ。
18時
肉体を凌駕した精神は、ちょっとアホになっていて、特に欲しくもないのに、量り売りのグミを200g購入。
20時
グミを食べながらバリ行の飛行機、出発。
以上、僕のクアラルンプール食い倒れ記でした。
もう二度とやりません。
本当にありがとうございました。